■歩行喫煙・ポイ捨て根絶のキャンペーンを!
昨年4月~5月にかけて、京王線芦花公園駅周辺のタバコの吸い殻を拾って歩き、5月31日の「世界禁煙デー」までを一つの区切りとして実施しました。1日平均100本を超す吸い殻の中には、火のついたままのものも毎回数本は見受けられました。最近、山火事や家屋の火災で「タバコの火の不始末」というのがかなり多くを占めていることが「消防白書」でも指摘されています。
これまでの、数多くの意識調査・アンケートでは、喫煙者の7割以上が、内心「やめたい」と思っており、さらに医学的・心理学的な設問を加えると、実に9割以上が「禁煙願望」を持っていることも判明しています。従って、厳しいタバコ規制は、非喫煙者の受動喫煙被害を無くすと同時に、喫煙者の禁煙を促進する側面があることを理解すべきです。
WHOでは2005年2月、公衆衛生分野の初の国際条約として「タバコ規制枠組み条約」を発効させ、「100%煙のない社会環境」を国・自治体・民間企業が責任をもって推進していくことを促しています。 東京五輪の開催を控え、受動喫煙被害の根絶と火災予防の観点からも「歩行喫煙⇒ポイ捨て禁止」の徹底的なキャンペーンを行う必要があると思います。
この問題、保坂展人世田谷区長にも何回か要請しており、同区の環境政策部から「対策を検討中」という返事の結果、昨年10月、ようやく歩道上に「歩行喫煙・ポイ捨て禁止」のプレートが掲示されたのですが、実態はほとんど改善されていません。
今年、1月1日、昨年の道順に沿って吸い殻を拾って歩いたところ、何と379本というこれまでの最高本数の吸い殻を拾いました。世田谷区民のモラルは地に落ちています。
※(写真=1月1日に芦花公園駅の周辺を約20分ほど歩いて拾ったポイ捨て吸い殻)
