受動喫煙野放しの桜水産への手紙(要旨)
日ごろ、事務所の近くの九段靖国通り店にて月に数回は昼食をとっております。昼食時は全面禁煙で、安心して食事をしておりますが、夜、タバコの煙と臭いのない環境で…と思った場合、貴店のタバコ野放し状況の中では全くそれが叶わず、夜の「居酒屋タイム」での利用は残念ながら諦めざるをえません。
2年前、ロイヤルホストが、全店で「終日全面禁煙」を決定し、むしろ利用客数が増えているという調査結果を公表しています。また、松屋、吉野家、すき屋なども全店禁煙で営業しており、なんら問題は発生しておりません。
今、成人男女の喫煙者率は20%以下となっており、これは5人に1人という、完全な少数派となっています。また、喫煙者の70%以上は、内心「やめたい」と思いながら吸っているという、極めて矛盾した実態があることも判明しています。さらに、喫煙者に対して医学的・心理学的な設問を加味した場合、「やめたい」と考えている人は、実は90%以上という専門家の指摘もあります。
「やめたい」と思いながら吸っている方に対する最も効果的な対策は、「禁煙場所の拡大」であり、タバコを吸えない社会環境は、単に非喫煙者のためだけではなく、喫煙者も内心それを望んでいると思います。
2003年、厚生労働省の「健康増進法」によって、多くの公共の場所、交通機関、劇場、映画館野球場、競技場等のタバコ規制は、この法律の実施以後、大幅に進んできたことはすでにご承知のことと存じます。
また、2005年2月に施行された「たばこ規制枠組み条約」(FCTC)によって、喫煙規制に関する様々なガイドラインが定められておりますが、特に強調されているのが、「100%タバコの煙のない屋内環境を推進すること」が決議され、これを受けて厚生労働省は、2010年2月、全国の都道府県市町村に対して「全面禁煙」の通知を出すに至っています。
ここ数年多くの国々で、職場、飲食店(バーを含む)も全て「屋内全面禁煙」が実施されており、これが喫煙者・非喫煙者双方の健康と生命を守る大きな目的となっています。
どうか、貴店におかれては「全面禁煙」をめざして下さいますよう、心から要望させて頂きます。
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