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全国協議会40周年集会と串カツ田中

 6月17日、JR水道橋駅近くの結核予防会で、全国禁煙推進協議会の「40周年の集い」が行われました。(1978年4月、杉並区荻窪の東京衛生病院で、「全国禁煙・嫌煙運動連絡協議会」が結成されてから、ちょうど40年目を迎えています)
 平間敬文会長(無煙世代を育てる会代表)、初代会長の白石尚氏、副会長の斎藤麗子氏、顧問の森亨氏(たばこと健康NGO協議会会長)、タバコ問題首都圏協議会の中久木一乘氏、タバコ問題を考える会・千葉の利根川豊子氏、埼玉・タバコと健康を考える会の松原幹夫氏、日本キリスト教婦人矯風会の川谷淑子氏、人間性本部の正田泰基氏、喫煙対策情報ネットワークの柴崎力栄氏、都議会・岡本光樹議員(弁護士)の秘書・秋山瑞季氏、そして事務局長の宮﨑恭一氏と渡辺(副会長)の13名が出席しました。(宮﨑氏から、これまで連絡をとってきた団体・個人の方々の近況が報告されました)
 全国協議会の今後の在り方について、色々と議論がありましたが、結論としてはこの名称と組織を残すこと、但し、事務局長と事務局については、別途若い方にバトンタッチしたいと宮﨑氏から要請があり、今後の検討課題としていくことが話し合われました。
 午後4時前に会議が終了。平間会長からぜひ「串カツ田中に行ってみたい」ということで、秋山氏がスマートフォンで検索してみると、水道橋にもありました。
 さっそく、その「串カツ田中」に。まだ5時前ということで、「予約席」がだいぶありましたが、入り口近くの7席に座りました。入店した際に、店長から「全面禁煙ですがいいですか」という声がかかったたので、渡辺はスマートフォンを取り出し、貼ってあった禁煙マークを示して「禁煙だから入ったんですよ」と一言。
 さっそく生ビールやソフトドリンク、そして串カツ、ポテトサラダ、馬肉の燻製、大根キムチなどを頼んで、きれいな空気の中で、安心してひとときを過ごしました。
 店長の名前が「はるくん」とネームプレートに書いてあったので、渡辺が「孫の名前がはるきですよ」、と言ったところ、何とこの店長も「はるき」とのこと。字は「治樹」と「治希」で異なっていましたが、同じ「はるき」ということで、会話が弾みました。
 秋山氏には、カメラのシャッターを押してもらいました。平間会長、斎藤会長、中久木代表、渡辺代表理事と、四つの団体の代表が串カツを訪ねたわけですから、これは「禁煙業界」のニュースではないでしょうか。
 この「写真」を同社の貫社長に送ってみたいと思っております。

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小池都知事に「受動喫煙防止条例」の早期制定を申し入れ

 6月6日、「市民のためのがん治療の会」(會田昭一郎代表)と「タバコ問題情報センター」、「嫌煙権確立をめざす人びとの会」の3団体は、東京都福祉保健局の成田友代部長を訪ねて、以下の「要望書」を提出してきましたので、「要旨」をご紹介します。              
東京都知事 小池百合子様     「受動喫煙防止条例」制定にあたり、以下の点にご配慮をお願いします。(要旨)

1.多くの喫煙者が「禁煙願望」をもっています= 数多くの意識調査・アンケートでは、喫煙者の7割以上が「やめられればやめたい」と思っていることが明らかとなっています。さらに専門家によって、医学的・心理学的な設問を加えてみますと、実は喫煙者の90%以上が「禁煙願望」を持っていることも判明しています。
2.「たばこ規制枠組み条約」(FCTC)で全面禁煙を決議=「100%の無煙環境を各国政府が責任を持って実現すること」を、2007年、バンコクで開かれた「タバコ規制枠組み条約」第2回締約国会議で決議されました。しかるに、日本政府は、この会議で「賛成」の意思表示をしていながら、現在まで、全く実効ある対策をとっておりません。
3.「受動喫煙防止条例」には罰則規定が必要 = 「健康増進法第25条」は‶努力義務〟に過ぎないため、受動喫煙の被害が解消されない原因ともなっています。条例違反者に対する罰則についても十分検討下さるよう強く要望します。
4.喫煙者は少数派です= ピーク時83.7%だった成人男性喫煙者率は、昨年28.2%まで減少し、喫煙人口は男性1426万人、女性491万人で、男女合計1917万人となっています。総人口の85%の非喫煙者を重視した政策をとるのか、15%の喫煙者に重きを置いた方針を選択するのか、答えは明らかです。
5.そこに「灰皿(喫煙所)」があるから…=イギリスの登山家ジョージ・マロリー氏は、新聞記者に「あなたはなぜエベレストに登るのか」と尋ねられた際「そこにエヴェレストがあるから」と答えた有名な話がありましたが、喫煙者は「そこに灰皿(喫煙所)があるから吸ってしまう」のです。「分煙」では、タバコの有害性は防げず、しかも喫煙者の「禁煙願望」にも完全に逆行しています。
 6.愛煙家と嗜好品の間違い=「愛煙家」という言葉は、JTが専売公社時代に、「愛妻家」などプラスイメージの言葉に「煙」をあてはめて「愛煙家」を提唱したのがルーツです。多くの喫煙者は「煙を愛している」わけではありません。ニコチンの依存性となってなかなかやめられないのがタバコであり、哀しい煙の囚われ人であることから「哀煙家」が正しい表現です。また、タバコを「嗜好品」と言っていますが、「やめたい」と思いながら継続している「嗜好品」はタバコ以外にはありません。これも「死に向かう商品」であることから「死向品」がピッタリくる言葉ではないでしょうか。 
7.「加熱式タバコ」の有害性について=タバコ会社は「煙と臭いがほとんどない」というようなコピーで広告・宣伝を強化していますが、産業医大・大和浩教授の調査・研究では、ニコチンの摂取は紙巻タバコとほとんど変わりはなく、また喫煙者の吐き出す息の中にはかなりの有害物質が含まれており、受動喫煙の危険性は紙巻タバコとあまり変わりがないことを証言しています。「タバコ規制枠組み条約」の決議を順守して、「屋内全面禁煙」の対象に「加熱式タバコ」も加えて下さるよう強く要請いたします。
8.結論= WHOとIOCの強い要請もあり、本来国が「受動喫煙防止法」の作成に本腰を入れて取り組むべきですが、安倍首相、加藤厚労大臣にはその決意と熱意がほとんど感じられません。ここは、ぜひ小池知事が先頭に立って、首都東京において、罰則付きの「受動喫煙防止条例」の制定を図って頂きたいと存じます。

全面禁煙に踏み切った「串カツ田中」

 6月2日の産経新聞(経済欄)に、「串カツ田中」の記事が掲載されました。世田谷区・千歳烏山駅(京王線)から徒歩3分くらいのところに「串カツ田中」の店がありますが、先月までは、店内が煙モウモウでしたので、全く行く気には
なりませんでしたが、今月からは安心して利用できます。
 貫社長は、同紙のインタビューに答えて「串カツをすしや焼き鳥などと並ぶような食文化に育てるため、家族連れや将来の利用者になる子供を重視する長期戦略に基づくもの」とコメント。さらに「店内がタバコの煙でもうもうとしているようでは、子供重視の戦略と現実に大きなギャップが生じる」として当然の判断だと強調しています。
「串カツ田中」は国内192店舗のうち176店が全面禁煙となり、加熱式タバコも禁煙の対象ということで、時代を先取りしています。
 今、東京都の受動喫煙防止条例を巡って、飲食店業界が「禁煙にしたら店がつぶれる」と時代錯誤のデモまで行っていますが、貫社長の爪の垢でも飲んでもらいたいものです。
 なお、串カツ田中の本社は、以下の通りですので、ぜひ手紙を送って下さい。
〒141-0022 品川区東五反田 1-7-6 藤和東五反田ビル
       貫(ぬき)啓二社長
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