金足農業髙の「準優勝」に思う
今年の夏の甲子園大会は、金足農業髙・吉田投手の快投と、逆転ホームラン、ツーランスクイズなど、野球の意外性を存分に味合わせてくれた素晴らしい大会となりました。しかし、決勝戦のまえに私は、これは大阪桐蔭高校の優勝と疑いませんでした。理由は、多くの方が指摘されているように、吉田投手の連投はもう限界だろうと思っていたからです。いくら体力的に十分な練習をしていたとしても、地方予選から甲子園大会まで、吉田投手が全試合完投ということでは、決勝戦ではもう肩が言うことを利かなくなっていたと思います。
テレビ・新聞は、こぞって監督と吉田投手の健闘を誉め称えていますが、私は少し違った見方をしたいと思います。「9人野球」が何か素晴らしいことのように書かれていますが、予選から、ベンチの選手もなるべく多く起用して、ベンチに入れる18人で戦うべきではないでしょうか。もちろん、地方大会で、トーナメント方式ですと1回負けてしまえば、ハイそれまでよ、となってしまいますが、それを乗り越えて勝ことが名監督の条件ではないか、と考えるのです。
吉田投手以外に、もう一人か二人、投手を育てることができなかったのでしょうか。
ピンチヒッターやピンチランナーも、「高校野球」で認められている限り、それをフルに活用して戦っていくことがこの猛暑のなかで戦っていく戦術・戦略の一つではないかと思います。
その点大阪桐蔭は、優勝すべくして優勝したと思います。今後しかし、毎年8月の猛暑・酷暑が年々激しくなってくると想定される中で、大会の在り方も問われてくるのではないでしょうか。
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