fc2ブログ

「嫌煙権運動」発足の日に思う

 今日、2月18日は、「1978年2月18日」、四谷駅近くの写真文化会館で「嫌煙権確立をめざす人びとの会」の発足集会が行われた日でした。この日、会場に早めに向かっていた私は、「嫌煙権」の名付け親の中田みどりさんに「文さん、今日の司会をやって下さいね」と言われました。そして、この日に伊佐山芳郎弁護士や新宿駅長の熊沢さん、日本消費者連盟の安藤英雄さんなどが発言し、「嫌煙権の三つの権利」(①タバコの煙によって汚染されていないきれいな空気を吸う権利/②穏やかではあっても、はっきりとタバコの煙が不快であるという権利/③公共の場所での喫煙の制限を求めるため社会に働きかける権利)を採択しました。会場には約60名ほど、日ごろタバコの煙に悩まされている市民、弁護士、会社員、教師、地方公務員などが参加して、「煙害追放」を訴えました。
 2月で、かなり寒い日でしたが、会場は超満員・そして新聞各社の記者とテレビ局が数社取材に来ており、特にテレビ局のライトと会場の熱気で、汗をかくほどだったことを今も鮮明に覚えています。
 この「嫌煙権」という造語は。もし当時「流行語大賞」があったとすれば、この年1978年の流行語ナンバー・ワンとなったことは間違いないと思います。
 この年から42年。新幹線、航空機、国技館、映画館、公共施設、野球場、ラグビー場、サッカー場、国技館、公共施設などは全面禁煙となり、職場、飲食店でも、かなり多くの会社、大手のチエーン店でも禁煙(一部は分煙)が進んでおり、42年前と比較すると正に「隔世の感」があると言っても過言ではないはずです。
 しかし、タバコ会社も手をこまねいていません。2年ほど前から「加熱式タバコ」の拡販政策にシフトを変えて、特に「アイコス」や「グロ」「プルームテック」などの銘柄が手を変え品を変えて市場獲得に血眼になっています。「煙と臭い少ない」「害もほとんどない」などと虚偽の宣伝・広告を行っており、新たな戦いが始まっています。
 私たちのスタンスは、「タバコはタバコ」であり、あらゆるニコチン製品を無くしていく取り組みを継続していかなければならないと、決意を新たにしています。
スポンサーサイト



「吸い殻拾い」300回に思う

  昨年1月20日から、“Think Globally, Act Locally!”(地球規模で考えて足元から行動を!)を念頭に、京王線芦花公園駅周辺の朝の散歩の際、吸い殻拾いをはじめて、2月7日で300回となりました。拾った吸い殻の総本数は19,118本となりました。1日平均の本数は64本となっています。
 42年前、1日60本ほど吸っていた私が、現在は1日60本拾っている――我ながら、不思議な気持ちです。
 この問題では、保坂展人世田谷区長や、京王電鉄の社長にも、何とかポイ捨てを無くすようなキャンペーンを、と手紙を送りました。その結果、世田谷区の環境政策課・石塚和人氏に、一昨年から何回か拙宅を訪ねて頂き、駅周辺やマンションの近くの道路上に「歩行喫煙禁止」のパネルが貼られました。
  また、石塚氏が京王電鉄・旅客サービス課の難波政則氏とも相談して頂き、芦花公園の駅構内と北口エレベーター前に「区内の道路・公園は喫煙禁止」と書かれた「幟旗」を掲示してもらったりしています。
 しかし、「ポイ捨て」はなかなか減りません。しかも、毎日だいたい同じ場所に、同じ銘柄のタバコの吸い殻が捨てられていたり、タバコ以外のゴミも空き缶、ペットボトル、紙くず、ガムやアメの包み紙、レシートなどがたくさん落ちており、世田谷区民のマナー・モラルの低さには、怒りを覚えます。
 私鉄の駅の、急行が止まらない小さな駅のたった30分の散歩の時間に必ず60本以上のタバコの吸い殻が捨てられているということは、世田谷区全域➡東京都全域➡日本全国を考えてみますと、いったい何百万本・何千万本の吸い殻が落ちているのでしょうか。しかもこれは、道路上に捨てられているタバコだけではなく、排水溝には数えきれない吸い殻が落ちており、排水溝の中へポイ捨てされた吸い殻のみならず、路上のタバコ吸い殻もまた雨が降ると排水溝へ流れ込みます。タバコの吸い殻は浮力があり、サイズも排水溝へ流れ込みやすい大きさだからです。
 この問題を解決する名案があります。タバコ会社は、ぜひ、1本1円でいいから、「吸い殻回収制度」を作って、製造者責任を果たして下さい。喫煙者は1本1円になると分かれば、むやみに「ポイ捨て」はしなくなるはずです。
 タバコ会社は、引き取ったタバコについて、環境汚染を招かないような適切な処理をすべきです。これまで、全く「吸い殻」について目をつぶっていたタバコ会社の猛省を促したいと思います。
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる