昨年1月20日から、“Think Globally, Act Locally!”(地球規模で考えて足元から行動を!)を念頭に、京王線芦花公園駅周辺の朝の散歩の際、吸い殻拾いをはじめて、2月7日で300回となりました。拾った吸い殻の総本数は19,118本となりました。1日平均の本数は64本となっています。
42年前、1日60本ほど吸っていた私が、現在は1日60本拾っている――我ながら、不思議な気持ちです。
この問題では、保坂展人世田谷区長や、京王電鉄の社長にも、何とかポイ捨てを無くすようなキャンペーンを、と手紙を送りました。その結果、世田谷区の環境政策課・石塚和人氏に、一昨年から何回か拙宅を訪ねて頂き、駅周辺やマンションの近くの道路上に「歩行喫煙禁止」のパネルが貼られました。
また、石塚氏が京王電鉄・旅客サービス課の難波政則氏とも相談して頂き、芦花公園の駅構内と北口エレベーター前に「区内の道路・公園は喫煙禁止」と書かれた「幟旗」を掲示してもらったりしています。
しかし、「ポイ捨て」はなかなか減りません。しかも、毎日だいたい同じ場所に、同じ銘柄のタバコの吸い殻が捨てられていたり、タバコ以外のゴミも空き缶、ペットボトル、紙くず、ガムやアメの包み紙、レシートなどがたくさん落ちており、世田谷区民のマナー・モラルの低さには、怒りを覚えます。
私鉄の駅の、急行が止まらない小さな駅のたった30分の散歩の時間に必ず60本以上のタバコの吸い殻が捨てられているということは、世田谷区全域➡東京都全域➡日本全国を考えてみますと、いったい何百万本・何千万本の吸い殻が落ちているのでしょうか。しかもこれは、道路上に捨てられているタバコだけではなく、排水溝には数えきれない吸い殻が落ちており、排水溝の中へポイ捨てされた吸い殻のみならず、路上のタバコ吸い殻もまた雨が降ると排水溝へ流れ込みます。タバコの吸い殻は浮力があり、サイズも排水溝へ流れ込みやすい大きさだからです。
この問題を解決する名案があります。タバコ会社は、ぜひ、1本1円でいいから、「吸い殻回収制度」を作って、製造者責任を果たして下さい。喫煙者は1本1円になると分かれば、むやみに「ポイ捨て」はしなくなるはずです。
タバコ会社は、引き取ったタバコについて、環境汚染を招かないような適切な処理をすべきです。これまで、全く「吸い殻」について目をつぶっていたタバコ会社の猛省を促したいと思います。