このほど、「マイルス・デイヴィス クールの誕生」という映画を観てきました。
史上もっとも有名なジャズ・トランペッターの一人として知られるマイルス・デイビス。
ジャズの歴史上、彼はどんな偉業を成し遂げたのか。そして、マイルス・デイビスとは
どんな人だったのか。約2時間の上映時間の中では、彼自身の「声」と、彼がかかわりを
持った多くのジャズメン、音楽評論家、付き合った女性たちの「想い出ナレーション」で
綴った映画でした。しかし、「タバコ」のシーンが多かったのは残念でしたね。
彼の「声」は酷い声でした。それも道理、当時のジャズメンは、演奏中でも、
自分の出番でないときは、タバコを吸っているのです。マイルス・デイヴィスも例外に
漏れず、ヘビースモーカーであり、かつまた一時期、コカインの常習者でもありました。
学生時代、新宿・渋谷の「ジャズ喫茶」に度々通っていた私ですが、当時は店内全体に
紫煙が漂い、自身もタバコをくゆらしながら「ジャズ」を楽しんでいた時代でした。
今思えば「能動喫煙」と「受動喫煙」で肺をたっぷり痛め付けていたわけですねぇ。
映画でもっとも印象に残ったのは、フランス映画『死刑台のエレベーター』の音楽
でした。映画の画面を見ながら、マイルスのトランペットが主演女優のジャンヌ・モローの
心理状況を即興演奏で表現していくのです。
その他、場面、場面でのマイルスのトランペットに、60年ぶりに「ジャズ」の楽しさを
味わってきました。
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