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今日は何の日=「嫌煙権運動」誕生の日

「今日は何の日」=「嫌煙権運動誕生の日」です

 1978年2月18日、東京・四谷の写真文化会館会議室で、中田みどりさんの呼びかけで
「嫌煙権確立をめざす人びとの会」の発足集会が行われました。
 この日、発起人の中田みどりさんの挨拶の後、日本消費者連盟の安藤英雄事務局長、新宿駅長・熊澤健三氏、弁護士・伊佐山芳郎氏などが、それぞれの立場で発言、ノン・スモーカーサイドの運動として、「嫌煙権」のキーワードが大きな反響を呼び、狭い会議室は、全国各地から参加したタバコ公害に悩んでいる人たちと、テレビ各社のカメラ、多数の新聞記者で、冬というのに、熱気あふれる集会となりました。
 この日の司会・進行役を務めたのが私でした。ヘビー・スモーカーだった私は、前年の5月6日、運転免許証の1年停止となった日を機に、翌7日から、当時1日60本も吸っていたタバコと「断煙」し、以後今日まで44年間、ただの1本も吸っておりません。
 もしあの日、「運転免許の1年停止」という処分を受けていなかったら、そして1日60本ものタバコを吸い続けていたら、とうの昔に〝あの世〟に逝っていたはずです。
 世の中には「偶然」という出来事が沢山ありますが、実は、私がタバコをやめた同じ1977年5月に、札幌で、黒木俊郎弁護士の呼びかけで「非喫煙者を守る会」が結成されており、この団体が、我が国で初めて〝タバコを吸わない人たちの会”の誕生でした。さらにその年の秋、名古屋でウーマンリブの女性たちが声を上げて「タバコの害を追放する女たちの会」
(発足後すぐに「人びとの会」と改称)が、全く横の連絡も何もなしに運動を始めていたのです。従って、「嫌煙権確立をめざす人びとの会」は、非喫煙者サイドからの取り組みとしては3番目だったわけですが、やはり「嫌煙権」というネーミングの面白さから、メディアが大きく取り上げて、それこそ「燎原の火」のように、全国に広がっていきました。
 もし当時「流行語大賞」があれば、この「嫌煙権」が、1978年のナンバー1となっていたことは想像に難くありません。
 その年から43年、国会では「改正健康増進法」が、そして「東京都受動喫煙防止条例」がすでに施行され、タバコの煙に悩まされる頻度は激減してはいますが、まだまだ職場、飲食店、居酒屋などでの受動喫煙被害は全面解決には至っておらず、また、歩行喫煙や公園
の喫煙問題も現在、大きな社会問題として残されています。
※(国会内の「喫煙所」や、仙台の勾当台公園におけるJTの「喫煙所」確保の動きは、
  正に時代の流れに逆行する問題となっています)
また、最近ではタバコ各社の「新型タバコ」の拡販政策も目に余り、まだまだ禁煙・嫌煙権運動の手を緩めるわけには参りません。
反喫煙運動の関係者と報道機関の皆さまの、一層のご支援・ご協力を期待しております。
≪嫌煙権運動誕生の日に:渡辺文学≫
  
 
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2021/05/10(月) 06:08 | | #[ 編集]
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